アークス、マックスバリュ北海道、北雄ラッキーの道内食品スーパー3社の5月度売上高は、ディスカウント(DS)業態を持つマックスバリュが既存店ベースで前年同月比5・4%伸びたのに対し、DSを持たないアークス、北雄ラッキーは2~4%のマイナスになった。 5月度の売上高は、消費増税後の影響を見極めるうえで重要な指標だが、買い物客は低価格指向にシフトしていることが窺える。(写真は、釧路市のザ・ビッグ鳥取大通店)
アークスのグループ食品スーパー9社(店舗数合計292)の5月度売上げ合計は、既存店で98%、新店を含む全店で98・5%と前年5月を下回った。前年の5月は天候不順でアークスも一昨年を割り込んでいたが、これで2年連続前年割れとなった。客数は既存店で97・8%、全店で98・3%、客単価は既存店、全店ともに100・2%だった。
北雄ラッキーの既存店売上げは、96・7%、新店を含む全店でも95・5%となった。既存店では建て替え工事中で一時閉店している山の手店の売上げが入っていないため、差し引きでは前年同月とほぼ同じと見られる。新店は、倶知安店の売上げが入っているものの山の手店のマスナスを補えず4・5ポイント下がった。
清田店や西野店の周辺に競合店が出店したことの影響は、0・7%程度のマイマス要因と軽微。倶知安店はオープン3ヵ月目で計画よりも下回っているものの徐々に浸透、売上げペースは上がってきている。なお、客数は全店ベースで96・4%。
マッスバリュ北海道は、既存店で105・4%、全店で109・7%になり、45ヵ月連続で前年同月を超えた。4月は1~4%の伸びにとどまっていたが、5月は巡航速度に戻った。ゴールデンウイークも比較的天候が良く行楽需要もと取り込むことができ客数は全店ベースで2・7%増、客単価も2・6%増になった。同社はDS業態のザ・ビッグを16店舗展開しており、増税に強いDSという定説を裏付けた格好だ。