アークス(本社・札幌市)は28日、岩手県と宮城県でディスカウントタイプの食品スーパーを主体に25店舗展開するベルグループ(本社・岩手県盛岡市)と経営統合することで基本合意したと発表した。9月1日に株式交換によりベルグループはアークスの完全子会社になる。ベルグループの年間売上高は約406億円(2013年3月期)で、アークスグループの東北エリア売上高は2000億円規模になる。(写真は、アークス横山清社長)
ベルグループは、1970年11月に設立された協同組合ベルマート商品センター(現協同組合ベルセンター)を母体とし、現在は岩手県や宮城県でディスカウントタイプのビッグハウス業態を中心に25店舗展開するベルプラスの純粋持ち株会社。アークスグループが加盟している共同仕入れ会社シジシージャパンの東北地区本部である東北シジシーの中核加盟会社のひとつ。
両社が経営統合で基本合意したのは、人口動態やライフスタイルの変化、消費増税などによって同業他社や異業種との競争がより激しくなることが予想され、全国大手に対抗し地域に根差した地域連合をより強化していくことが必要と判断したため。アークスにとっては、東北エリアでの営業力が高まると同時に東日本エリアでの基盤固めの意味も持つ。
経営統合を効率的に行うため、ベルグループとベルプラスが合併、さらにアークスグループのジョイス(本社・岩手県盛岡市)を合併して経営の一体化も図っていく。
ベルグループは、従業員数が550人、売上高406億3200万円、営業利益9億1900万円、経常利益9億8100万円、純利益5億5500万円(いずれも13年3月期)。ベルグループは、5月30日の定時株主総会で株式交換の承認を受けたうえで9月1日に経営統合する。これによってアークスの売上高は、直近決算期の合計で4746億2400万円になり、5000億円超えは手の届く範囲になってきた。
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