心理カウンセラーなど専門性の高いプロフェッショナルを認定・育成する「一般社団法人コンピテンスカウンセリング協会」(代表理事・神田裕子氏)の設立記念講演会が8日、札幌市のかでる2・7で開催された。同協会は心理カウンセラーのほかインターナショナルカウンセラーや発達相談士、遊戯療法士などの資格試験を実施して認定するとともにこうした専門的知識をもった人材を養成するための機関。講演会には約30人が参加した。(写真は、設立記念講演会で挨拶する神田裕子代表理事)
「コンピテンスカウンセリング協会」は、今年8月に設立された。メンタルヘルスケア・コンサルティングで企業や団体のカウンセリング・専門家派遣などで実績があるナチュラルハート(札幌市)の代表取締役を務めた女性起業家の神田裕子氏が立ち上げた。神田氏は今春、ワークライフバランスのカウンセリングなどを行う「オフィスレアリーゼ」(札幌市)を設立するなど、カウンセリングの範囲を広めるためナチュラルハート代表取締役を辞し東一恵氏に会社ごと譲渡しており、今回の「コンピテンスカウンセリング協会」は専門性のあるカウンセリングのプロを輩出する養成・認定といった川上部門に踏み込んだもの。
8日の設立記念講演会は、インターナショナルカウンセラー養成の観点から国際化・グローバル化に焦点をあて、元外資系製薬会社トップセールスを記録し、現在はファイナンシャルプランナーの川原晋仁氏(札幌流通センター自動車整備協業組合理事)、北大研究センターに勤め米国NLP協会認定インターナショナルチームトレーナー、松前葉子氏の2人が講師として約1時間ずつ講演した。
川原氏は、外資系製薬会社での経験を踏まえ、成功する4法則を紹介、「目標とブランが決まったらどこ(マーケット=市場・分野)を攻めるかで成功の50%は決まる。後はモチベーションを持ち続けること。やることを決めると同時にやらないことを決め集中する。モチベーションを高めるために毎日目標が目に見える状態にすることやラッキーアイテムを持つことが良い。大リーグのイチローは、いつも同じ手順でバッターボックスに入ることで集中力を高めている」などと話した。(写真は、講演する川原氏)
また、松前氏は中学時代に米国留学した経験や帰国後にフジサンケイリビング新聞社の札幌支社に入り、26歳で支社長に就いた経緯などを紹介、「英語を学ぶことで世界を知り、英語を話すことで違う自分に気がづいた。日本人の私に手を差し伸べてくれたり、背中を押してくれたのは英語を学んだもう一人の私だった」と語り、英語を学ぶことで生きる力が備わったことをユニークに話した。(写真は、講演する松前氏)
11月22日(土)には、発達障害などに焦点を絞った2回目の設立記念講演会を開催する。講師は木田晶子氏(札幌離婚相談ねっと主宰・行政書士)と東一恵ナチュラルハート代表取締役。参加申し込みなど詳細は、http://www.ccajpn.jp/