道庁職員「心の病」長期療養者は205人、2割の職員「職場で強いストレス感じる」

道政

P1070714 道庁知事部局で働く道職員のうち1ヵ月以上の長期療養者数は、2012年度で321人、そのうち精神性疾患によるメンタルヘルス不調が原因で療養しているのは205人、率にして63・9%に上っている。この率は全国平均を上回っている。仕事量の増加や職場のコミュニケーション機会の減少、さらに住民の行政を見る眼が厳しくなっていることなども影響しているものと見られる。(写真は道庁本庁舎)
 
道の知事部局職員数と長期療養者数、そのうち原因がメンタルヘルス不調の療養者数の推移は次の通りになっている。カッコ内は長期療養者に占めるメンタルヘルス不調による長期療養の比率。
▽2009年度
1万5624人 360人 233人(64・7%)
▽2010年度
1万4310人 357人 212人(59・4%)
▽2011年度
1万4171人 338人 201人(59・5%)
▽2012年度
1万3773人 321人 205人(63・9%)
 知事部局の道職員数は、年々減少しているが、総職員数に占めるメンタルヘルス不調による長期療養の比率を見てみると、1・5%程度で推移している。
 
 一般的にメンタルヘルス不調の9割以上は原因が不詳とされている。職場環境や家庭環境、また個人差もあって様々な要因が複雑に影響し合っているからだ。
 
 道の精神保健医への相談件数は、▽08年度320人、1407件▽09年度338人、1379件▽10年度305人、1260件▽11年度266人、1152件▽12年度296人、1257件で推移している。
 
 厚生労働省の統計によると職場でストレスを感じる労働者は6割に達する。道が健康診断に併せて実施しているストレス調査では「ストレスを強く感じる」と答えた道職員は2割にのぼっているという。

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