元気な介護・池田元気社長インタビュー「上場で信用力と採用力を強化」「成長の原動力は信頼のM&A」

経済総合

 ──介護福祉は生身の人間を相手にする仕事。人が好きでないとやっていけない。

 池田 私自身、おじいちゃんやおばあちゃんが好きだったこともありますが、介護の仕事がとてもすばらしいものであるということは、実際にやってみると皆さん実感すると思います。

 ──排泄のお世話などに抵抗感を持つ方もいるのでは。

 池田 私も最初は嫌でしたけど、やるしかなかった(笑)。たまたまできたので、それがいいスタートになりました。物を売るのとは違って、提供したサービスに対して直接「ありがとう」という言葉をもらえる仕事は他になかなかありません。

 ──目指すべき企業像は。

 池田 ある程度の規模拡大を目指すと同時にガバナンスを強化して組織を固めていきたい。M&Aでご縁をいただいた会社をそのまま子会社にしている例もあるので、近いうちに一度整理をして、「北海道」「東北」「関東」「関西」「中国・九州」というような地域別の企業グループにしたいと思っています。

 お年寄りは現在の地域や日本をつくってきてくれた貢献者であり、我々を支えてくれた恩人。その方々を大事にしない社会には未来がないと思います。そういう高齢者や障害を持っている方々を地域の中でしっかりとケアしていくことを国は目指すべきです。いま8割ぐらいの方が病院で亡くなりますが、高齢者の方々に聞くと、ほとんどが自宅で最期を迎えたいとおっしゃいます。私たちはそういった願いに向けて訪問介護や訪問看護を徹底し、ご自宅で最期を看取ることができるようにしたい。

 ──ところで、ご両親はどういう思いで「元気」と名付けられたのでしょうか。

 池田 おそらく、元気だったらそれでいいということだと思います。ちなみに「元気な介護」という社名は私ではなく、アイケア札幌西の創業者(滝野氏)が「これだけは聞け」と付けました。私は「それだけは嫌です」と抵抗をしたのですが、押し切られました(笑)。でも今となっては、ありがたい気持ちです。(終わり)

【会社データ】2026年8月1日現在の従業員数は1971人、営業拠点9都道府県、事業所数207ヵ所(住宅数64カ所、サービス事業所数143ヵ所)、2026年6月期決算は売上高105億2400万円、営業利益1億8900万円、純利益2億5100万円。

1 2 3 4

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER