【北方ジャーナル提携記事】ニトリの特別顧問を務めている長内順一氏が10月末で退任する。長内氏は札幌市議会議員や衆院議員を経てニトリ入りし似鳥昭雄社長を補佐。ニトリの躍進を陰で支えてきた軍師の役割を果たしてきた。在籍が15年の節目を迎えたことや自身の年齢が67歳になったことなどから退任を決めた。似鳥社長も了承しているという。(写真は、長内順一氏)
長内氏は衆議を辞任した後、似鳥社長と北海学園大の同窓という縁もあってニトリの特別顧問に就任、社長を補佐する軍師的立場で行動してきた。
退任のきっかけになったのは、ニトリホールディングスの100%子会社、ニトリの社長に生え抜きの白井俊之副社長が昇格したことや長内氏が専務理事を務める似鳥国際奨学財団が設立10周年を迎えたこと、今夏に似鳥社長が安倍首相の中南米訪問に経済人の1人として同行するなど「軍師の役割を一定程度果たした」ため。また、在籍15年で今年67歳を迎えたことも退任を決めた理由。
長内氏は、中南米に向かう機中で似鳥社長に話し了承を得たという。長内氏は、公明党出身の札幌市議や衆議を務めたことから中央政界・官庁との人脈がありニトリの政治部長的な立場でもあった。似鳥氏は札幌商工会議所副会頭を務めているが、道内経済界が悲願として進めてきた北海道新幹線札幌延伸決定に関して長内氏の政界・官界人脈が生きたとされる。