パチンコ・パチスロの「パーラー大黒天」を展開していた北星実業(札幌市東区)と関連会社の有限会社栄信企業(江別市)は、10月12日に札幌地裁に自己破産を申請、同月19日に開始決定を受けた。負債総額は北星実業が約12億円、栄信企業が約3億円の合計15億円。(写真は、栄信企業が運営していた「パーラー大黒天・江別店」)
東京商工リサーチ北海道支社によると、北星実業は1982年の設立。札幌市内で「パーラー大黒天」を6店舗運営、ピーク時の2004年3月期は売上高307億円を計上。その後、改正風営法施行で出玉が規制され本州大手の出店増で業績は低迷。18年3月期の売上高は、約22億円になっていた。
今年度に入ってから一気に閉店モードになり、5月6日に札幌市南区の「川沿店」(川沿12条1丁目)と西区の「発寒店」(発寒13条4丁目)を同時閉店すると、同月27日には清田区の「清田店」(清田2条3丁目)、6月17日には東区の「本町店」(本町2条4丁目)、さらに9月24日には「元町店」(同北23条東15丁目)が閉店した。
10月以降は、「北光店」(東区北32条東8丁目1ー1)と栄信企業が運営する「江別店」(江別市江別市7条丁7丁目1)の2店舗で営業を続けたが、10月初旬に店頭告知などもなく突然閉鎖された。従業員なども同時に解雇されたもよう。
北星実業は、本社と「元町店」の不動産を売却することで借入金の圧縮をする計画だったが不調に終わり、今回の措置となった。借地だった「清田店」は解体され、跡地には本州大手ダイナム(本社・東京都荒川区)がパチンコホールの建設を進めている。「本町店」も解体されて更地の状態。自社土地を含めて「発寒店」、「川沿店」、「北光店」、「江別店」は「パーラー大黒天」の看板が掛かったままの建物がそのまま残されている。
※2018年10月30日記事一部修正