旧「パーラー大黒天」江別店閉店から4年、ようやく解体へ

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 パチンコ・パチスロのパーラー大黒天の旧「江別店」(江別市7条7丁目1)の解体工事が始まっている。2018年10月に自己破産した北星実業(札幌市東区)と関連会社の有限会社栄信企業(江別市)が運営していたパーラー大黒天の中で、唯一建物が残っていた店舗。解体後の土地利用が注目される。(写真は、解体工事が進む旧パーラー大黒天江別店)

 パーラー大黒天は、北星実業と栄信企業が運営していたパチンコ店で、最盛期には札幌市内と江別市内で9ホールを営業していた。しかし、2018年に入ってから閉店が相次ぎ、同年10月自己破産、負債額は北星実業が約12億円、栄信企業が約3億円の合計15億円だった。パチンコ店舗はその後、解体されてさまざまな跡利用が進んでいる。

 発寒店(発寒13条4丁目)はセレモニーホールのやわらぎファミリア発寒、清田店(清田2条3丁目)はパチンコのダイナム清田店、本町店(東区本町2条4丁目)はツルハドラッグ本町店とジョリーパスタ札幌本町店、元町店(東区北23条東15丁目)は分譲マンション、クリオ元町駅前、北光店(同区北32条東8丁目)はセブンーイレブン札幌北32条東8丁目店に生まれ変わった。

 江別店は、最後まで建物が残っていたが、閉店からほぼ4年後の8月下旬に解体工事が始まった。土地は、栄信企業の所有だったが、同社が自己破産した後の2019年2月に有限会社勝喜(江別市)が取得した。解体工事は勝喜が注文者で、元請業者は有限会社道栄産業(札幌市白石区)。工事は今年10月末で終了する。土地面積は約600坪とみられる。現場は、JR江別駅に近い本町通沿いで国道12号線からやや東に入ったところ。江別市の賑わい中心地は野幌駅周辺だが、まとまった土地のため解体後の土地利用が注目される。

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