「鏡餅」を道内児童養護施設に提供、コープさっぽろが食品ロス削減の一環

社会・文化

 コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は、店頭で販売された正月の鏡餅の売れ残りの品約50万円相当を、食品ロス削減の一環として、道内の児童養護施設に提供を開始した。2025年1月30日には、児童養護施設を代表して、札幌市中央区の「札幌南藻園」(公益財団法人鉄道弘済会運営)で贈呈式が行われた。(写真は、正月用鏡餅の販売ロス品贈呈式。左からトドックフードバンク・林事務局長、札幌南藻園・池田さん、同園・栗本園長)

 コープさっぽろは、食品ロス削減のため、2016年から宅配システムトドックでの注文ミスなどによって返品された食品を「トドックフードバンク」を通じて、道内の児童養護施設に届けている。正月向けに店頭で販売される鏡餅の売れ残りロス品については、2022年から提供を開始、今年が4回目。

 この日、「札幌南藻園」に贈呈されたのは、トドックのキャラクターがあしらわれた、大きなトートバッグ3つに詰められた鏡餅26㎏。トドックフードバンクの林朋子事務局長から、札幌南藻園の栗本信明園長と総務課の池田真子さんに手渡された。

 栗本園長は、「お餅が大好きな子どもたちもいるので、職員と子どもたちと一緒に食事やおやつの際に食べたいと思う」とお礼の言葉を述べた。同園には、3歳から18歳まで44人が在籍しており、「お雑煮やあんこをかけて、子どもたちに提供したい。1ヵ月ほどでなくなってしまうのでは」と栄養士でもある池田さんは話していた。

 コープさっぽろによると、今年の鏡餅のロス品は約1000㎏。年によって変動はあるが、今年は多い年だという。「札幌南藻園」をはじめ、道内約60ヵ所、約1500人に向けて、3~4箱から10箱をそれぞれ提供する。なお、鏡餅の賞味期限は、2025年3月までと12月までとなっている。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER