グループ全体で約1400人の従業員を擁し、全国7都道府県(北海道、東京、大阪、岩手、宮城、広島、千葉)でおよそ150の事業所を展開している「元気な介護グループ」(本社・札幌市北区)。「介護の力で、日本を元気に!」を合言葉に、利用者一人ひとりの自分らしさを大切に、その人らしい「ふつうの暮らし」を支える介護に力を注いでいる。同社は、2023年5月1日、「リーフィール」ブランドの新たなサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)2棟を札幌市内(南区・北区)でオープンさせた。(写真は、元気な介護グループが展開する札幌市南区の「リーフィール澄川ヒルズ」)
(写真は、レクリエーションなどに活用される開放的な「リーフィール新川」のデイルーム)
長く介護業界で経験を積み、独立した池田元気代表代表取締役の下で、2024年3月に設立20周年を迎える「元気な介護」。現在、同社とグループ企業で展開している150余りの事業所は、サ高住をはじめグループホームや住宅型有料老人ホームなどがある。
経営理念に「暮らしを支え、心を磨く」、社訓に「想い遣り」をそれぞれ掲げ、設立から今日までこの言葉通り、「介護の力で、日本を元気に!」を目指してきた。その企業姿勢は、公式サイトで池田代表が示している次のメッセージに端的に示されている。《我々はご利用者様の個性を尊重し『自分らしさ』を大切にしながら、その人らしい『ふつうの暮らし』を続けていける介護を目指しております。例え、体のどこかが不自由でも自分らしい生活をしたい。そう考えるのは、当たり前だと考えるからです》
体が不自由だったり、収入が十分ではなかったりしても続けていきたい「自分らしい生活」。誰もが望むことだが、実現はなかなか難しい。そんな中で、きめ細かなケアと多様な施設で利用者のニーズに応えてきたことが、同社の成長を支えてきた。
サ高住「リーフィール」ブランドの既存施設は、2019年4月に開設した「リーフィール西岡」(札幌市豊平区西岡4条13丁目・全86室)と、「リーフィール中の島」(同市豊平区中の島1条7丁目・全69室)の2棟。看護師が常駐し、専門技術と経験を持つ介護スタッフが質の高いサービスを提供している。移動ストレッチャー式の介護浴槽をはじめとする充実した設備に、栄養士がカロリー・塩分計算をした食事の提供など、利用者が安心で居心地の良い暮らしができる。2棟の稼働率はほぼ100%に達している。
今回、5月1日から同ブランドに加わったのが、他社から引き継いで運営を開始した「リーフィール澄川ヒルズ」(同市南区澄川4条2目・全81室)と、「リーフィール新川」(同市北区新川5条1丁目・全60室)の2施設。「リーフィール澄川ヒルズ」は2020年竣工で延床面積2744㎡の鉄筋コンクリート造4階建て。ヒルズの名称の通り、周囲の景観を見渡せる丘の上に立地している。エントランスには華やかな果実のレリーフがあしらわれ、入居者が集まる食堂、レクリエーションルームには日の光が入るようになっている。各フロアの廊下には、入居者の安全を確認するカメラも備えられている。全室エアコン完備で併設サービスとして地域密着型通所介護、いわゆるデイサービスも行なわれている。「リーフィール新川」は、2015年に竣工した鉄筋コンクリート造5階建て。こちらも「澄川ヒルズ」同様に快適・安全な設備が整えられている。
食事、入浴、居室清掃といったトータルなケアでホテルのようなサービスを提供している「リーフィール」。入居条件は要介護度1~5の60歳以上(認知症や在宅酸素・ストーマなど医療ケアが必要なケースは応相談)で、食費込みの月額合計費用は12万円台からとなっている。