道の駅「シェルプラザ・港」にあるピンク電話が放つ昭和力

社会・文化

 磯谷郡蘭越町港町1402番地1の道の駅「シェルプラザ・港」に、ピンクのダイヤル式公衆電話がある。公衆電話そのものを滅多に見かけなくなったが、このピンク電話は、自動販売機に囲まれて、小さいながらも存在感を放っている。
(写真は、道の駅「シェルプラザ・港」にあるピンクのダイヤル式公衆電話)

 ピンク電話は特殊簡易公衆電話と呼ばれるそうで、飲食店などの店内に、店舗の運営者が設置する公衆電話らしい。登場したのは1959年からで、1972年から写真のようなピンク電話が広く普及することになったという。

「シェルプラザ・港」は、2005年10月に蘭越町2番目の道の駅として開業した。日本海追分ソーランライン(国道229号線)沿いにあり、珍しい貝や貝細工などを販売。隣には約1500種類、5000点の貝を展示した「貝の館」(臨時休業中)がある。

 そんな道の駅にあるこのピンクの公衆電話は、道の駅開業前からどこかで使われていたのは間違いない。ピンク電話は外ではなく、店内に設置されるものなので、道の駅開業前のこの場所には、お店があったのかもしれない。
 錆びついた専用キャビネットに納められたピンクの公衆電話にはホコリが付き、何年間も使われていないようだが、10円玉を入れてダイヤルを回すと、昭和の時代に繋がりそうな小魔力を秘めている。小さいながらも昭和の力を放ち続けている。

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