札幌市中央区南2条西3丁目で建設中の大型複合施設「moyuk SAPPORO」の4階~6階に入る札幌大通水族館(仮称)は、このほど展示飼育業務で、おたる水族館(小樽市)と連携することを決めた。札幌大通水族館は2023年夏に開業する予定。(画像は、仮称・札幌大通水族館のパース図)
札幌大通水族館は、札幌駅から地下街で直結し、札幌市営地下鉄南北線大通駅から徒歩5分、すすきの駅から徒歩4分の利便性の高いロケーションに開設する。設置者は、不動産事業などを展開しているユニホー(本社・名古屋市東区)。運営は、都市型水族館で実績のある企業が行う。飼育する魚種などは調整中で、正式名称とともに11月頃に決定する見込み。ファミリー層や大人が対象で、什器・調度品にもこだわり、ミュージアム的な要素も取り入れる。展示を通じて生態系への関心を高める効果も期待している。延べ床面積はバックヤードを含めて約1545坪(約5100㎡)。
今回、札幌大通水族館がおたる水族館と連携することにしたのは、おたる水族館が持つ豊富な実績とノウハウを導入するため。おたる水族館は、ニセコ積丹小樽海岸国定公園内にあり、1958年に開催された北海道博覧会の海の会場として開業。60年を超える歴史を持ち、現在は、大水槽3基を含む62の水槽に約250種類5000点以上の魚類、哺乳類、無脊椎動物などを展示している。また、世界で初めてワモンアザラシの繁殖にも成功している。
今回の連携にあたり、おたる水族館の伊勢伸哉館長は、「60年を超える水族館の実績とノウハウを生かして札幌に新しく生まれる水族館と協業したいと考えている。新たなチャレンジも積極的に行い、新しい都市型水族館の価値を高めていくことに挑戦したい」とコメントしている。
(画像は、2023年に竣工するmoyuk SAPPOROのパース図)