街角の風景は、建物や店舗、行き交う人たちによって形づくられる。普段はあまり意識しない街角の風景は建物、店舗の存在が大きな役割を果たし、私たちの印象に残って記憶に刻み込まれる。建物や店舗が新しく生まれ変わると、街角の風景も変わり、私たちの記憶も変わる。そんな移ろいゆく街角の風景を追ってみた。(写真は、4月下旬に居抜きオープンした「ソフトバンク札幌中央」)
(写真は、2022年2月28日に閉店した「ココカラファイン狸小路店」)

 札幌市中央区南3条西1丁目の狸小路商店街1丁目南。西2丁目線と狸小路商店街が交わる角に、携帯電話ショップを全国展開するコスモネット(京都本社・京都市中京区、東京本社・東京都港区)が「ソフトバンク札幌中央」をオープンさせた。「ワイモバイル」の取り扱いも行っており、看板は白と赤の2色で彩られ、シャープでスマートな店構えを印象付けている。

 ここには以前、マツキヨココカラ&カンパニー(本社・東京都文京区)の子会社、ココカラファイングループ(同・横浜市港北区)が展開するドラッグストアと調剤薬局の全国チェーン、ココカラファインヘルスケア(同・同)の「ココカラファイン狸小路店」が入っていた。オープンしたのは、2013年1月25日。シュミレーションゴルフや飲食店などが入っていた店舗跡への居抜き出店だった。当時、ココカラファインは、道内調剤薬局・ドラッグストアチェーンのスズラン薬局をM&Aしたばかりで、北海道では最初の「ココカラファイン」店舗だった。桜色の看板と親しみやすいロゴ文字が柔らかな印象を放っていた。

 その「ココカラファイン狸小路店」が2022年2月28日、9年続いた営業を終了した。それから2ヵ月弱で、「ソフトバンク札幌中央」に切り替わった。インバウンドの往来が定番風景だった狸小路商店街は、コロナ禍3年目に入っても当時の風景は戻っていない。ドラッグストアから携帯電話ショップへーー経済や社会の変化の表徴とも言える店舗交代が時代を写した街角の風景をつくっていく。
 


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