網走市内の居酒屋やバー・スナック、食事処など52店舗が加盟している網走社交飲食業組合は、加盟店を紹介する動画をまとめた「VRチャンネル」を公開している。ウィズコロナ時代に対応、店舗の雰囲気や料理の内容を事前に知らせることで、来店客を増やそうという狙い。
(写真は、網走社交飲食業組合のホームページトップ画面と「VRチャンネル」の画面)
この「VRチャンネル」は、1930年に創業した地元の老舗測量会社、益村測量設計(新町1丁目7-14)が無償で制作したもの。同社は、河川工事などで360度カメラを使っており、そうしたノウハウを利用してコロナ禍で苦境に陥っている網走の飲食業を応援しようと、一店舗ずつ個別に撮影して編集した。動画は約3分間で、外観や店舗内の様子、店長のコメント、料理、雰囲気などを紹介しており、スマートフォンやパソコンを操作することで視点を360度自由に変えることができる。制作期間は1ヵ月間ほどだったという。
この「VRチャンネル」は、10月8日から公開されたが、再生回数も徐々に増加しており、認知度も高まってきている。また、同時に公開したホームページでは、各店舗の住所や交通アクセス、営業時間、平均予算、席数と席の種類、来店客の年齢層なども紹介している。
同組合に加盟している「ビア&スコッチバー ジアス」などを展開する有限会社ジアスの鈴木秀幸代表取締役は、「文字情報だけでなく360度のバーチャル動画を観てもらうことで、お客さまの選択肢が増えると思う。この動画をきっかけにして、観光客や地元の方の来店を促したい」と話している。