富良野市は、弥生町にある市役所庁舎の建て替え工事を進めている。現庁舎と文化会館を一体化した複合施設で2022年9月から供用開始になる。市では市民を対象に、新たに誕生する複合施設の愛称を今年7月30日(金)まで募集している。(写真は、富良野市役所新庁舎・文化会館複合施設の建設工事)

 富良野市の現庁舎は、1969年に竣工して今年で52年目。その向かい側にある現文化会館は71年竣工で今年が50年目になる。共に老朽化しており耐震補強工事には多額の資金が必要なことから、庁舎と文化会館を一体化した複合施設を建設することにした。

 複合施設は弥生町4526番3の現庁舎前庭に建設中。敷地面積約3807坪(1万2564・35㎡)のうち建築面積約968坪(3197・68㎡)を使って、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、一部鉄筋コンクリート鉄骨造の地上4階建ての建物とする。延べ床面積は、約2696坪(8889・96㎡)、建物の高さは21・170m。向かって右側(西側)が1階から4階まで516席の大ホール、左側(東側)に市役所機能を持たせる。  

 1階中央には市民協働・交流スペースの「市民交流プラザ」(仮称)を吹き抜けで配置、左側には住民票や各種証明書発行の総合窓口を設ける。左側2階は市民が利用する窓口部門を集約、3階は市長室など、4階は議場など議会関連となる。
 建物の設計、監理は北海道日建設計(札幌市中央区)、施工は、大成建設(本社・東京都新宿区)・北弘電社(同・札幌市中央区)・弘友設備工業(同・旭川市)の異業種特定建設工事共同企業体。契約金額は45億2650万円。工期は20年10月19日から22年5月31日まで。

 現在は工事の中間を過ぎたあたりで、3階部分に鉄骨を立ち上げている段階。市では、7月1日から30日まで、新庁舎・文化会館の愛称と1階の「市民交流スペース」、「子どもの遊び場スペース」の愛称を募集している。個人、団体を問わず市民なら誰でも応募でき、1次審査は市が候補作品を決め、2次審査はインターネットで投票を行い、その結果を参考に愛称を決定する。今年10月は富良野を舞台にしたTVドラマ『北の国から』の放送開始40周年。このタイミングで富良野の市役所と文化会館が新しく生まれ変わろうとしている。


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