老朽化と耐震問題で建て替え中の倶知安町役場新庁舎の外観が姿を現してきた。倶知安町と言えば、リゾートでの高級ホテルやコンドミニアムの建設が注目されがちだが、役場庁舎も来年度中には一新され町の新たなシンボルとして歴史を刻む。(写真は、外観が見えてきた倶知安町役場新庁舎。左奥は現庁舎)

 虻田郡倶知安町北1条東3丁目にある現役場庁舎は、1965年に建設され、現在55年目。外観や内部はいかにも役場然とした雰囲気を醸し出し、昭和の香りがいたるところに溢れている。

 それはそれで郷愁を誘う建築物なのだが、老朽化は事務効率を妨げ耐震性にも難があり、町では2017年度から建て替えを具体的に検討。住民説明会などを経て19年5月に一般競争入札を実施、主体工事を瀬尾・岩田地崎・横関・白木特定建設共同企業体が15億3500万円で落札。また、設備工事は内山・末永・松井特定建設共同企業体が4億2000万円で落札した。

 新庁舎は現庁舎の向かいに建設され、鉄筋コンクリート造、3階建て。延べ床面積は約1260坪(4159・26㎡)と現庁舎の1・5倍の広さとなり、分散している部署も集約することになっている。設計は、大建設計(本社・東京都品川区)、監理は同社と倶知安町役場まちづくり新幹線課。

 工事は19年6月から始まり21年10月末に竣工する。現在は29ヵ月間の工期の折り返し点を過ぎ、外観が姿を現してきた段階。既にエントランスも整備されており、早くもオーソドックスで落ち着いた佇まいを感じさせる建物になっている。

 隣町のニセコ町も役場庁舎の建て替えを進めており、こちらは21年2月末に竣工予定で、倶知安町役場よりもひと足早く本格供用が始まる。倶知安ニセコ地区は、世界的なラグジュアリーホテルが相次いで登場するなどリゾートに注目が集まるが、裏方役の役場庁舎もそれぞれ一新され、リゾートの発展を後押しすることになる。


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