札幌ススキノの治安を守ってきた「薄野交番」(中央区南4西3)の建て替え工事が本格化する。建て替えに伴う仮交番の建設が南6西3で進んでおり、5月末に完成、仮交番での業務は6月中旬から始まる。「薄野交番」が新しく生まれ変わるのは2022年春となっている。(写真は、解体工事が迫っている「薄野交番」)
(写真は、プレハブの「薄野仮交番」建設工事)
ススキノ交差点近くに「薄野交番」が建設されたのは、1964年11月。鉄筋コンクリート造の4階建て、延べ床面積は約66坪。同交番の管轄地域は、南2西1から南2西5、南9西1から南9西5までに囲まれた長方形エリアで関東以北最大の歓楽街ススキノ地区を含む。常時10人以上の警察官が勤務する大所帯の交番となっている。
同交番は築50年以上が経過し、耐震問題もあって建て替えが具体化、昨年6月に「中央警察署薄野交番改築工事基本実施設計」の入札が行われ落札業者が決定、実施設計も終わり、今年になって建設工事入札も行われていた。
建て替えに伴うプレハブ仮交番の建設工事は、今年3月末から南6西3の「タイムズすすきの6・3駐車場」の南東角地で始まっている。仮交番の設計は建築工房(札幌市中央区)、監理は日成ビルド工業(本社・金沢市)札幌支店(札幌市中央区)、施工も同じ。建築主は警察共済組合北海道支部(同)。仮交番は5月末に完成し、6月中旬から業務を開始する。
仮交番への移転によって、現薄野交番は56年間の役割を終え解体される。その跡地に新交番が建設され、22年春にお目見えするが、ススキノの入り口に建つ新交番はどんな姿で登場するだろうか。