ススキノのニッカウヰスキーオジサン、2週間ぶりに帰札

社会・文化

 北海道胆振東部地震による全道停電から2週間、被災地の復旧はこれからだが、被害が少なかった北海道の街々にはようやく日常の夜が戻ってきた。札幌のススキノ交差点やテレビ塔などでは、照明の自粛を解除、19日午後6時に一斉点灯して「元気な札幌・北海道」が戻っていることをアピールした。(ススキノ交差点のネオンも一斉に点灯された=写真)

 胆振東部地震による電力供給不安から、地震後は各地で節電が実施され、市街地や観光地の夜は寒々とした光景が続いていた。市民が日常的に利用するスーパーなど商業施設でも、看板や駐車場の明かりが自粛で消灯されたため、車の利用者や歩行者はいつも以上に注意を払わなければならないなど日常が遠かった。

 そうした中で、北海道電力の苫東厚真火力発電所1号機が復旧して節電要請が解除された19日、札幌市内の主要施設で同日午後6時に一斉点灯が実施された。札幌商工会議所が呼び掛けて、札幌観光協会やすすきの観光協会などが協力した。

 照明やライトアップが復活したのは、さっぽろテレビ塔やススキノ交差点のニッカウヰスキー看板などのネオンのほか狸小路アーケード、さっぽろ地下街オーロラタウン、ポールタウン、地下歩行空間、もいわ山ロープウェイ、大倉山ジャンプ競技場、大通公園3丁目噴水。

 日常の夜景を取り戻した札幌、北海道は、ようやく復興、復旧に向けたスタート地点に立った。昨日以上に今日を、今日以上に明日を生きる懸命さを自問しつつ進むことにしたい。

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