この日は、周辺町内会を含めた約40人が参加、建設反対の意向を表明した。反対理由で最も多かったのは「なぜ、こんな住宅地の狭い土地にホテルを建てるのか」ということ。そのほか、ホテル前の車道の除排雪問題、治安の懸念や騒音・ゴミ問題、日当たりに関する不安など。「いずれ、ホテルが売却され民泊に利用されるのではないか」という意見も出された。土屋HD側からは「皆さんの意見を持ち帰る」として、住民の声に対する明確な返答はなかった。
説明会後、住民らは自宅の敷地内に『土屋HDによるホテル建設反対』の看板を建てるなど抗議の意思を示している。
建設予定地は商業地域でホテルが建設できない用途地域ではない。佐藤会長によると「住民説明会では、最後に土屋HD側から『地域と共に発展したい』との話がありましたが、具体的な説明もなく地元の声に真摯に応える姿勢や誠意が感じられない。そんな中で、建設を進めようとしていることに断固反対する」としている。
住宅街に高層建築の建設を巡って企業と住民が対立することは珍しいことではない。ただ、最近は企業のCSR(社会的責任)やSDGs(持続可能な開発目標)が経営に欠かせないものになっている。コンセンサスが形成されない中で、対立を深める行動は得策とは言えない。(本サイトは、土屋HDのコメントを求めたが、本日12時半現在、連絡がない)