明治「サイコロキャラメル」89年で幕 北海道では6月から限定生産

社会・文化

 タレント・俳優の大泉洋さんと鈴木貴之さんらが出演するHTBの「水曜どうでしょう」のサイコロの旅はどうなる――明治の長寿商品、「サイコロキャラメル」が3月末で89年の生産を終了、今やスーパー店頭などでも在庫ゼロの状態。このキャラメルを振って行き先を決めていた「サイコロの旅」。企画が成り立つのかどうかと心配する声も。あるのが当たり前というキャラメルの定番だっただけに生産終了を惜しむ声はネット上でも広がっている。DSCN6068(サイコロキャラメルの棚には商品ゼロ。撮影後に値札も外された=2016年5月10日午後、札幌市内の店舗で)

「サイコロキャラメル」は、時代が大正から昭和に入って2年目の1927年に生産が始まった。色違いのサイコロの柄をパッケージに1箱2粒、5箱セットで売られていたのを記憶しているシニア世代も多いのではないか。
  
 明治が生産を終了したのは、キャラメル事業の見直しがキッカケ。国内のキャラメル市場の縮小で今後の成長が見込めないという判断があった。
 
 3月以降、商品の供給をしないことを明治は問屋やスーパーなどに伝えており、5月に入ってからスーパーなどの在庫も殆どなくなっている状況。10日現在、札幌市内のスーパーアークスやザ・ビッグ、セイコーマートなどには商品ゼロ。
 マックスバリュ北海道の広報では、「あって当たり前の歴史ある商品。そんなに良く売れる訳ではないが、ないと困る商品のひとつでした」と生産終了を惜しんでいる。
 
 サイコロキャラメルを生産していた明治グループの道南食品(本社・函館市)では、6月以降に道内限定のお土産品として生産を再開する予定だが、デザインなどは未定という。また、販売先も土産物店のみになるのかスーパーなども含まれるのかも未定。
 サイコロキャラメルを番組演出のツールとしていた「水曜どうでしょう」の遊び心も今となっては光る。サイコロの旅が選ぶ次の小道具も気になる。
 

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