パンチコ、パチスロの新和ホールディングス(HD、本社・札幌市中央区)の主催による札幌交響楽団アンサンブルコンサートが14日、札幌医科大学附属病院ロビーで行われた。今年で5回目となるこのコンサートは入院患者や教職員・学生、地域住民の間で定着、今回もロビーに大勢の人が詰めかけ、約1時間のミニコンサートを楽しんだ。(写真は、附属病院コビーで演奏する札響メンバー)
新和HDは、2011年1月に医療、教育、研究の支援を目的に札医大に1000万円を寄附したのをきっかけに、同年秋から同HD主催で毎年札響によるロビーコンサートを実施している。今回の札響メンバーは、ヴァイオリンが中村菜見子さんと富田麻衣子さん、ヴィオラが物部憲一氏、チェロが廣狩理栄さんの弦楽四重奏団。
いつもはクラシック曲を中心に演奏されるが、今回は最初の『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』(モーツァルト)のみ。演奏された11曲のうち日本の曲が大半を占め、『翼をください』や『津金海峡冬景色』『北国の春』など馴染みの曲ばかり。最後は美空ひばりの『川の流れのように』が奏でられた。
拍手が鳴りやまない中、アンコール曲として坂本九の『見上げてごらん夜の星を』演奏して締めくくった。いつもと違う曲のセットリスト(曲順のことで略称してセトリと言う)が会場を和やかにした。
演奏時間は約1時間と例年よりも延長して行われたが、物部氏が曲の合間に楽器にまつわる軽妙なトークを行って集まった人たちの気持ちをリラックス、例年以上に笑顔の輪が広がっていた。
なお、新和HDは、このほかにも12年から車椅子やストレツチャー、AEDなどを毎年札医大に寄贈している。
(島本和明学長・理事長=左と新和HDの新井修代表取締役がロビーコンサートの開始前に握手=写真)