北海道新聞社2024年度決算、購読料値上げで営業利益10億円台に

マスコミ

 北海道新聞社(本社・札幌市中央区)の2024年度決算は、売上高372億9700万円、営業利益10億600万円、経常利益19億2600万円になった。前期は、4億2000万円の営業赤字だったが、購読料値上げの効果もあって、大幅な営業増益になり、3期ぶりの増収増益を確保した。(写真は、北海道新聞社新本社ビル)

 販売収入は約220億円で、前期より3・5%増加した。2024年6月1日から月ぎめ500円の値上げによる増収効果が大きかった。部数減はあったものの、予想していた部数減を若干上回った程度で抑えることができた。営業収入は約85億円で、前期から3%減少した。北海道マラソンなど事業収入は好調だったものの、新聞広告やフリースタイルペーパーの「エゾリス便」の収入が落ち込んだことが響いた。

 支出面では、部数減によって原材料費や製作費が減少、2024年11月の本社移転に伴う減価償却費の負担増があったものの、全体としては約8億円減少して、営業利益を押し上げた。売上高営業利益率は、2・6%。2025年度は、減収減益を予想、営業利益は、約4億円と6割減を見込む。

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