「北方ジャーナル」2019年5月号が本日15日、店頭に並んだ。今月号は、16年ぶりの新人対決で全国唯一の与野党一騎打ちとして注目を集めた北海道知事選の結果などを受けて「道知事選・札幌市長選に表れた民意を読む」をトップに据えた。自公などが推す鈴木直道(38)が野党統一候補の石川知裕(45)におよそ66万票差をつけて圧勝した理由とは何なのか。そして今月号のスクープで見逃せないのが、不動産賃貸業大手の桂和商事の“勇み足疑惑”。同社の貸しビルに入居していた飲食店が司直により退去を命じられたものの、あろうことか桂和商事側が不動産侵奪罪に問われたという事件だ。被害を訴えた飲食店関係者によれば、同社は道警による家宅捜索を受け、関係者が札幌地検に書類送致されているという。(画像は、北方ジャーナル5月号の表紙)
2月号から報告を続けている旭川発の冤罪が疑われる薬物事件の続報も要注目。3月下旬、この事件で裁判所は被告の男性の主張を退け覚醒剤所持で実刑を言い渡したが、警察の無令状GPS捜査を「違法」と判断するに至った。被告男性は裁判所の判断を評価しつつ、有罪判決に「納得できない」として即日控訴を申し立てた。このほか最高裁判所が3月上旬、いわば「隠し過ぎ」を認めて全国の裁判官や職員の不祥事を記録した公文書を本誌に“再開示”したレポートも読み応え十分。300カ所超の隠し過ぎを認めて開示を再決定したのは、最初の請求から2年弱を経た今年2月のこと。ようやく陽の目を見た文書には、何が記録されていたのか──。北方ジャーナル5月号のお買い求めは、離島にいる方も都会に住んでいる方もお近くのセイコーマートへ。大手書店、アマゾンでも購入可能。北方ジャーナルへの問い合わせや注文などは、右側下方にある同誌のバナーをクリック。
※5月号コンテンツの一部
【特集 2019 統一地方選挙】
■道知事選・札幌市長選に表れた民意を読む。知事選で圧勝の鈴木直道に問われる「道民目線」の真贋
■【新知事への提言】①北海道大学教授・宮脇淳氏 ②地域研究工房代表理事・小磯修二氏
【報道】
■ススキノ貸しビル業大手「桂和商事」が勇み足? 「入居テナントの追い出し」で老舗が問われた不動産侵奪罪
■旭川発・問われる違法捜査③ 無令状GPSを裁判所が断罪。「令状主義に反し、違法性は重大」
■裁判所、公文書の「隠し過ぎ」認める② 不祥事、3年越し判明。最高裁“海苔弁”再開示でも判事の情報は墨塗り
■医療現場で散った命⑥ 支援署名は1万3千筆超。ハラスメントは記録されていた。看護師パワハラ訴訟で新証拠
■優生思想の罪、法廷へ④ 謝るのは「国」ではないか。「救済法」に不信あらわ
■ニセコの町議会議員・斉藤うめ子さんが議会を告発④ 寄せられるエール受け「風穴を開けたい」と3選出馬へ
【ニュース】
■北海道から変わる「出版物の輸送」日販とセコマが開始した共同配送
■札幌市の調査で明らかになった「ひきこもりの高年齢化」の実態
■木枯し紋次郎の中村敦夫が反原発行脚。朗読劇「線量計が鳴る」を共和町で上演
■「1斤千円」で勝負する店も登場。激化する札幌の高級食パン戦争
【経済】
◇路地裏経済ウォッチ・構造変化するエンタメ業界。古き良き時代の“ゲーセン”が狸小路商店街から相次ぎ撤退
【医療】
◇時計台記念病院の院長に就任した寳金清博医師に訊く。カレス新病院開業を経験で後押し
【長期連載】
■“農と食”北の大地から―本別発・“農の蓄積”を背景に成功させた「十勝ポップコーン」の可能性
■ルポ「ひきこもり」(44)──津別町発、将来の高齢社会を映すまちで支え合いの仕組み作りを模索