司法試験に合格した札幌学院大学4年生・村瀬裕矢さん(21)に大学が報奨金授与

道内大学・教育

 大学4年生で司法試験に合格した札幌学院大学(江別市)の村瀬裕矢さん(21)に、同大学が、表彰状と報奨金20万円を授与した。授与式は、2025年12月26日に同大学で行われ、菅原秀二学長は、「在学中の合格は、当大学で初めてのことで感銘を受けた。後輩学生への影響も非常に大きい」と述べた。(写真は、表彰状・報奨金の授与式。左から、坂口学生部長、菅原学長、村瀬さん、神谷法学部長)

 授与式に臨んだ村瀬さんは、「司法試験の勉強を開始したのは3年前で、以来、人生を注ぐくらい時間を割いてきた。ただ、司法試験合格はスタートだと思っている。来年は司法修習を受け、再来年には東京の三浦法律事務所に就職、企業法務を担当する。実際に社会に触れたり、生のコミュニケーションを通じて問題解決を図ったりする能力はまだまだなので、今後、いろいろな人と触れ合って、実務の能力を培っていきたい」としっかりとお礼の言葉を述べた。

 授与式には、村瀬さんと菅原学長のほか、神谷章生法学部長と坂口勝幸学生部長(経済経営営学部准教授)も同席した。神谷法学部長は、「昨年の教務委員会で、村瀬さんは、3年生で合格するかも知れないという話になったことがある。それから1年、4年生で見事に合格された。より良い弁護士生活を送られ、最終的には、最高裁判事を目指して頑張ってください」と話した。坂口学生部長は、「私は経営の教員だが、経済経営学部でも会計士試験、税理士試験の合格者が出てくればと思っている。その範を示していただいた。学生にはっぱをかけていきたい」と述べた。

 村瀬さんは、東海大学付属札幌高校から札幌学院大学法学部法律学科に入学。入学時にボクシング部に体験入部しただけで、以降は、勉強一筋の学生生活だった。筋トレや読書、サウナなどが趣味だが、「これは生活の一部で趣味とは言えないかもしれません。釣りや狩猟に興味があるので、司法修習の期間に取り組みたい」と話した。なお、報奨金20万円の使い道について、「服と法律や哲学の書籍購入に充てたい」とした。

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