学校教育の現場で教師たちの喜びや悩みを共有しながら教師自らが成長していこうという自主的なネットワーク組織「北海道師範塾」の塾頭、吉田洋一氏(元道教育長)が同塾のホームページにほぼ毎日書いている「塾頭通信」が通算500回を超えた。同塾では、401回目から500回までをまとめた記念冊子「牛の歩み 五」を発刊、塾生や教育関係者に配布している。(写真は、500号記念冊子『牛の歩み 五』を持つ吉田洋一塾頭)
 
「北海道師範塾~教師の道~」は、吉田氏や教育関係者らが2010年11月に立ち上げた任意団体。現役の教師や校長のほか教職員OB、教師を目指す学生が塾生として参加しており、教師養成講座や研修会を定期的に開催している。
 
「塾頭通信」は、11年2月20日から塾頭の吉田氏が書き始め、同塾のホームページでほぼ毎日更新されている。社会や教育、事件、人間関係まで幅広いテーマを扱っており毎回1200字程度で書かれている。
 これまで100回ごとに一冊にまとめ発刊しており、このほど500回を超えたため401回から500回までを「牛の歩み 五」として発刊した。 
 
 吉田氏は、「書き始めたころは500回というのは遠い道のりだと感じていたが、毎日読んでくださる方がいるのでそれをエネルギーに2年半書いてきた。世の中の変化は激しく、書くべきネタは尽きないですね。私自身のものの見方、人の見方で今後も書き続けたい」と語っている。
塾頭通信は、吉田氏が昨年10月から道公安委員に就任したため週5日から週4日に減らしたが、14日現在で560回になっている。「当面の目標は1000回」(吉田氏)としている。
 
 なお、冊子のタイトルである「牛の歩み」は、新渡戸稲造の一日一言の著書にある一節《怠らず行かば千里の外も見ん 牛の歩みはよしおそくとも》から取ったもの。これは吉田氏の座右の銘でもある。


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