道内全域を網羅した学部横断的な「北海道大学ほっかいどう同窓会」が設立総会、当初会員326人で発足

道内大学・教育

IMG_1700IMG_1692 北海道大学の卒業生や教授・教員OBなど北大にゆかりのある道内在住の人たちを主な対象にした「北海道大学ほっかいどう同窓会」が、18日発足した。北大の同窓会組織は、20の学部や全国28の地域(道内は旭川・函館・十勝の3地域)ごとにあるが、「北海道」の枠組みで括った同窓会はなかった。発足に先立って行われた記念座談会には、ノーベル化学賞を受賞した鈴木章氏や北海道経済連合会会長の近藤龍夫氏らが出席、同窓生と北大との連携を活発にして地元に貢献する必要性などを語り合った。(写真左は設立総会で初代会長に選ばれ挨拶する近藤氏=左端、写真右は設立総会に先立って行われた記念座談会)

 
 クラーク会館で行われた設立総会には約120人が出席。事務局長を務める谷藤和三氏(工学部S44卒、北日本認証サービス会長)から「北大同窓会組織を束ねる連合同窓会の数土文夫会長(工S39卒、東京電力会長、JFEホールディングス元社長)や横山清副会長(水産学部S35卒、アークス社長)から昨年夏に『北海道で学部・地域横断的な同窓会を作ってはどうか』との提案を受けたことがきっかけ」と設立に至る経過説明があった。その後、規約や役員選任の了承を受け、設立総会参加者を含めて326人で発足した。ほっかいどう同窓会は、連合同窓会傘下の地区同窓会に位置づけられる。
 
 初代会長には近藤氏(工S44卒、道経連会長、北電相談役)が選任された。近藤氏は「道内の既存同窓会との連携を図り、東京や関西の同窓会との交流も考えたい。ネットを利用して会員へのサービスを充実させ親しまれ必要とされる同窓会を実現する。当初の参加者は予想を上回る数だが、数年で数倍にしたい」と挨拶、母校との連携を強めて相互にメリットを生み出していく考えを示した。
 
 同様の同窓会組織は1975年、北大開学100周年を記念して設立されたことがあったが、活動が限定的で卒業生に浸透しなかったため活動を停止したことがある。近藤氏は「このことを心に留めて母校と会員の結び付きを強め、会員相互の交流を基本に据えた組織を目指したい」と語っていた。
 
 設立総会に先立って行われた記念座談会では、ノーベル賞を受賞した鈴木氏(理学部S29卒)が「同窓会は老人の集まりであってはいけない。老若男女が参加して母校のために貢献できる同窓会でなければ」述べ、卒業生たちが母校に集うホームカミングデーの機会を提案した。また、林美香子氏(農学部S51卒、慶応大システムデザイン・マネージメント研究科特任教授、北大農学部農学研究科客員教授)も「同窓会と大学が連携して人材育成をしていくべき」と語った。
 
 ほっかいどう同窓会は、道内だけでなく道外に居住している北大ゆかりの人たちも会員になることが可能。年会費は3000円。詳細は、北海道大学ほっかいどう同窓会のホームページ、http://www.hokudai-hc.com/news/about?c=13929194270926で。

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