歯科業界の人材紹介サービスを行っているファーストコネクト(本社・札幌市中央区)は2023年9月19日、M&A仲介サービスを展開する、東京証券取引所プライム上場のストライク(同・東京都千代田区)と業務提携を締結したと発表した。譲渡を検討している歯科医院などの情報を両者間で共有、買収を検討している歯科医院などに紹介する。(画像は、歯科領域の業務提携イメージ図)

 帝国データバンクの調査によると、2021年度の医療機関(診療所、病院、歯科医院)の休廃業、解散は過去最高水準の567件に達している。閉院の原因の多くは、後継者不足と経営難。今回の両者間の業務提携は、こうした経営課題の解決に向けたM&Aサービスの提案、提供を行うことで、病院や歯科医院の存続をサポート、業界の発展に貢献することを目的にしている。

 ストライクは、M&Aの専門会社で、中堅・中小企業を中心にM&A仲介サービスを25年間にわたって提供しており、専門知識とノウハウ、広範なネットワークを有しており、多くのM&A実績がある。ファーストコネクトは、歯科特化型の人材紹介サービスをはじめ、採用支援や集患といった、歯科医院向けの包括的なサービスを展開している。これまでも、事業承継や経営難についての相談を受けることもあったため、今回、ストライクと業務提携することで課題解決に繋げる。ファーストコネクトが展開する介護領域でもM&A仲介サービスを推進する。


8人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。