札幌センチュリー病院(札幌市白石区菊水元町5条3丁目)などを運営する医療法人菊郷会(有馬滋理事長)は、このほど愛育病院(同市中央区南4条西25丁目)を事業承継、グループに加えた。これによって菊郷会は、石橋胃腸病院(白石区)、富丘腎クリニック(手稲区)を加えて4医療施設と居宅介護支援事業、訪問看護事業を行う医療法人になった。(写真は、菊郷会グループに入った愛育病院)
札幌センチュリー病院は、1988年に開院し2002年から有馬理事長の菊郷会が引き継いでいる。08年には石橋胃腸病院の経営を引き継ぎ、11年には手稲区富丘に富丘腎クリニックを開設した。
菊郷会グループは、透析医療が柱のひとつで患者数は200人を超えている。
今回、同グループが事業承継した愛育病院は、57年に財団法人小児愛育協会附属愛育病院として開設され、小児科、血液内科、消化器内科、消化器外科などを診療科目にしている。08年に中央区北3条西16丁目から北海道電力が所有する南4条西25丁目の土地に新築移転した。
愛育病院は他の医療法人グループへの事業承継も取れ沙汰されたが、今回北大との連携が深い菊郷会グループ入りすることになった。
釧路に本拠を置く社会医療法人孝仁会(齋藤孝次理事長)が、札幌の社会医療法人硯心会(大野猛三理事長)を6月1日付で吸収合併しており、今回の愛育病院の菊郷会入りで病院M&Aが加速しそうだ。