自民党推薦で札幌市長選に2度出馬経験のある元総務省官僚の本間奈々氏(52)が、次期衆院選和歌山3区(御坊市、田辺市、新宮市など)から出馬する。既に立候補することを表明しており、田辺市内に事務所を構えた。保守系政治団体「新党くにもり」代表として、親中派国会議員の代表的存在である、同3区選出の二階俊博衆議と戦う。(写真は、本間奈々氏)
本間氏は2回目に札幌市長選に落選した後、伊藤組(本社・札幌市中央区)に入社、新規事業部長として新千歳空港の国際線貨物乗り入れ活動などを行ってきた。一方、保守系のYouTubeチャンネル「チャンネル桜」と関係ができ、2018年に北海道支局である「チャンネル北海道」設立に関わった。保守の行動団体「国守衆」にも参加、「国守衆北海道」の設立後は代表として活動してきた。本間氏はこうした活動をすることで伊藤組に迷惑はかけられないとして、2019年末に同社を退社。「チャンネル桜」、「国守衆北海道」の活動を本格化してきた。「国守衆北海道」では、「北海道百年記念塔」の解体反対運動などを続けている。
そうした中、昨年9月に「新党くにもり」が設立され、本間氏が代表に就任。日本の文化伝統の復興と保持を目標にした政治団体として、親中派、媚中派の代表的国会議員、二階氏の影響力を弱めることが不可欠と昨年10月には、御坊市に事務所を設立していた。今回の立候補は一連の活動の一環で、田辺市に選挙事務所も構えた。
「新党くにもり」の支持基盤は、全国の約2000人が加盟してしている国守衆。本間氏は、国守衆関西の協力を得ながら草の根の活動を行っていく。本間氏は、「政界再編は避けられないと思っており、保守の核をつくっておかなければならない。そのためには二階氏の政治力を弱体化することが必要」と出馬理由を語っている。