札幌市は、2020年3月に劇団四季から「北海道四季劇場」(札幌市中央区大度通東1)を無償取得する。札幌コンサートホール「kitara」が来年にも大規模改修で1年間の休館が予定されていることから、劇場ホールの不足に対応する。(写真は、「北海道四季劇場」)
「北海道四季劇場」は、劇団四季の全国10ヵ所目の専用劇場として2010年12月にオープンした。土地は竹中工務店(本社・大阪市中央区)が所有しており、劇団四季を運営する四季(本社・横浜市青葉区)が竹中工務店と20年8月までの土地の賃貸借契約を結んでいる。現在は、ファイナル公演として「リトルマーメイド」の上演が行われている。
当初は20年3月末で劇場を閉鎖、建物を解体して原状復帰の状態で賃貸契約を終了する予定だった。しかし、市は「kitara」の大規模改修を控えて市内の劇場ホールが不足することが見込まれることから、「北海道四季劇場」を無償取得することにした。市は新たに竹中工務店と土地の賃貸借契約を結ぶ。
「北海道四季劇場」を含めて北海道電力本社や北海道中央バスのバスターミナルは一体的な再開発が予定されており、市は再開発に支障が出ないような運営期間とする。なお、名称は変更され、運営は公益財団法人札幌市文化芸術財団(理事長・秋元克広札幌市長)が行う。