昭和41年開館の「札幌市中央体育館」、53年間の役目終える

札幌市政

 札幌市の新しい中央体育館「北ガスアリーナ札幌46(ヨンロク)」の4月27日(土)オープンを前に、現在の中央体育館が4月14日(日)で閉館する。建設から53年、昭和の面影を残した建物が消える。(写真は、4月14日で閉館する中央体育館)

 中央体育館は、昭和41年(1966年)、まだ札幌市に区制が施行される前に現在地の大通東5丁目に建設された。鉄筋コンクリート造の4階建てで、延べ床面積は約1668坪(5505・66㎡)。市民の体育の普及を図る初の近代的規模と機能を有した総合体育館として注目を集めた。

 その後、72年に政令指定都市になると各区に体育館が整備されていった。中央体育館は、各区の体育館と異なり、観客席や武道の専用室があったため、市の屋内スポーツ大会の開催などが行われ市民の思いでもぎっしり詰まっている。中央区にはもう一つ「中島体育センター」があるが、こちらは80年に道立として開館、その後、市に移管されて運営されている。

 この中央体育館は、耐震性や設備の老朽化も進んでいたため、旧北ガス札幌工場跡地を中心とした「北4東6周辺地区市街地再開発事業」の主要施設として移転新築、このほど竣工し27日にオープンすることになったもの。

 これに伴って閉館となる現体育館では、13日(土)と14日に『さようならイベント』が行われる。13日は、バドミントンや弓道、重量挙げ、卓球、相撲、ボクシングなどが無料で体験できるほか14日はボウリング体験やフリースロー体験、ストラックアウトなどの体験、無料体力測定のほか中央体育館の歴史写真も展示される。ファイターズやコンサドーレのチケットが当たる抽選も行われる。築53年、市民のスポーツ拠点として歴史をつくってきた体育館は、新体育館に役目を引き継ぐ。

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