札幌市長選が27日告示され、現職で3選を目指す上田文雄氏(62、民主・社民・国民新・市民ネット推薦)と新人で元総務省自治大学校研究部長の本間奈々氏(41、自民推薦)がそれぞれ第一声をあげた。(写真は、左・時計台前手施第一声を上げる上田氏(中央)、右・JR札幌駅南口で第一声を終え支援者と握手する本間氏)
4月10日投票まで14日間の選挙戦がスタートした。
上田氏は午前9時ころから時計台前で知事候補の木村俊昭氏と街宣車の上で第一声。2期8年間、市民と共に考え、悩み、行動することを基本に街づくりを進めてきたことを訴え、財政立て直しで市債残高を2兆3000億円と8000億円削減した実績を強調した。
ゴミ問題についても市民1人ひとりがどう分けられてどう捨てるのかを考え、370億円かかる清掃工場を更新しなくても済むようになったとし、「皆さんの子供や孫が借金を負わなくて良いようになった。これこそが輝く市民力だ」と延べ、「札幌の市民の力を信じている」と訴えた。
新人の本間氏は、午前9時過ぎにJR札幌駅南口で第一声。3選を目指す高橋はるみ知事も駆けつけて道と札幌市が連動して北海道経済の活性化を果たしていくことを訴えた。
本間氏は持論の公共投資増額に触れ、「札幌は公共投資額を5割増やせる財政余力がある。他の政令市並みの水準に戻すべき」などと述べた。
その後、本間氏は高橋知事とともに駅前通地下歩行空間を札幌駅側から大通方面に歩き、通行人と握手を交わしながら「よろしくお願いします」と声をかけていた。
演説を終えた上田氏は、後援会関係者と同じく地下歩行空間を大通側から札幌駅方面に歩いて通行人と握手。途中で本間陣営と鉢合わせし、上田氏から本間氏に握手を求める場面もあった。