自民党道連会長の吉川貴盛衆議・農林水産大臣は、12月1日に札幌市中央区の札幌パークホテル地下2階パークプラザで「よしかわ貴盛国土強靭化フォーラム2018」を開催した。吉川衆議が情勢報告をした後、『これからの国土強靭化のあるべき方向』と題して内閣官房参与で京都大学大学院工学研究科の藤井聡教授が講演した。
(写真は、挨拶する吉川貴盛衆議=上と講演する京都大学大学院工学研究科の藤井聡教授)
吉川衆議は、挨拶の中で来年、2019年の選挙情勢について触れ、「来年は4月7日に統一地方選挙の第一ラウンドがある。札幌では、知事選挙、道議会議員選挙、札幌市長選挙、札幌市議会議員選挙があるが、まず知事選挙を頑張らないといけない。あまりにも注目されているので、この場では言わないが、言えるのは、これからどんなに遅くとも年内、12月の1ヵ月間で知事候補をどうしていくかを決めなければならない。高橋知事の5選があるのかないのか、あるいは新たな知事候補者を決定していくのかどうかも含めて、この12月に決定していく必要がある」と述べ、12月中に決定することを参加者に約束した。
さらに、参議院選挙について、「この間の参議選は残念ながら2議席確保ができなかった。来年の参議選は間違いなく2名擁立して、2つの議席を確保するために全力を挙げ、友党公明党の皆さまとも相談しながらしっかりと取り組みたい」と述べた上で、「候補者選定は、少なくともこの12月の1ヵ月以内に決定したい」と表明、12月が知事選、参院選の候補者決定時期になることを約束した。
その後、藤井教授が約30分間講演。藤井教授は今年全国を襲った自然災害に触れ、「予算不足を利用にインフラ対策費を削ってきた。日本人は将来のことにカネを使わなくなった。このことが各地で起きた洪水などに繋がった。私は将来のためにカネを使わないことは道義的に大きな問題があると思う」と訴えた。続けて、「北海道は衰退地域を多く抱え、日本で最も疲弊している地域だ。北海道の発展を大きく妨げているのは本州と結ぶトンネルの数。青函トンネル1本で新幹線、在来線、貨物線を共用しているようでは、未来に繋がらない。鉄道、道路など2本、3本のトンネルや連絡橋が将来のためには必要だ」と強調していた。