9日投開票の羽幌町長選は新人3人の選挙戦となったが前町議の駒井久晃氏(61)が初当選した。4期目の舟橋泰博町長が不出馬で、事実上の後継候補と見られていた前町議橋本修司氏(59)を490票差で破った。舟橋町政の下で進められた第3セクター「ハートタウンはぼろ」の町有化などで町民への説明責任を問う声も多かっただけに、駒井氏はこうした批判票の受け皿になった。(写真は、羽幌町役場庁舎)
町選管が午後9時20分に確定と発表したところによると、駒井氏は2484票、橋本氏は1994票、平山光彦氏は951票。有効投票数は5429票で駒井氏の当選が決まった。
駒井氏は町議5期を務め、町議選では毎回トップ当選を果たすなど町民の知名度は高かった。しかし、議会では4期目になると議長に就くというのが一般的な流れ中で議長経験がなかった異色の存在。家業は灯油やプロパンガスを扱う商店だが、商工会が中心になって設立されたTMO組織の第3セクター「ハートタウンはぼろ」にも距離を置いていた。
選挙戦では、1998年11月の町長選で新人だった舟橋氏に敗れた元町長の押之見松彦氏を顧問に就けるなど反舟橋町政をアピール。
テナントの不在などで経営に行き詰まっていた「ハートタウンはぼろ」を町有化するにあたり、町議会では3月の買い取り予算確保、6月の財産取得の2回の採決があったがいずれも反対票を投じていた。
なお「ハートタウンはぽろ」の1階部分には今年4月25日にコープさっほろがテナント出店、空き店舗状態が解消されている。