札幌・菊水1条2丁目にあった昭和30年代の木造民家が解体へ

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 今では札幌市内でもほとんど見かけなくなった昭和の古びた木造民家。板張りの壁やトタン屋根など、見るからに年輪を重ねた痕跡が残る。そうした木造民家の一つが、間もなく消える。(写真は、解体中の古びた木造民間)

 場所は、札幌市白石区菊水1条2丁目。高層住宅の谷間にある、閉じ込められたような空間にその民家は建っていた。かつてあった白石遊郭の南の端に隣接していた立地で、民家が建てられたのは、登記簿によると昭和36年(1961年)12月。2階建てで、3軒ほどが棟続きだったような建物。大門通りの1本東側の裏通りに面しているので、多くの目に触れることはなかったが、この通りを通る人には、郷愁を誘う存在だったことだろう。

 数年前から人が住んでいる気配が途絶えており、いずれは解体とみられていたが、いよいよ2026年4月から解体工事が始まった。重機の爪が民家の輪郭を削り取っていくスビートが早く、間もなく更地に戻る。民家は、個人が相続して所有していたが、2023年11月に土地所有者である睦不動産(本社・札幌市中央区)が取得していた。土地面積は約438坪(1446・28㎡)。65年間の土地の記憶が一旦白紙に戻り、まっさらな状態になって新たに歩みを始める。

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