札幌の今、解体ノート2025年版㉑北区北7条西1丁目旧「ホテルサンルート札幌」(丸増ビル)

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 マチの新陳代謝は、建物の解体・新築が、大きな要素を占める。見慣れた建物が解体され、新しい建物が建設され、マチは生まれ変わっていく。札幌には今、中心部にも郊外にも、数多くの新陳代謝の姿がある。札幌の今を記録する『札幌の今、解体ノート』の2025年21回目は、北区北7条西1丁目の旧「ホテルサンルート札幌」(丸増ビル)。(写真は、解体工事が始まっている旧「ホテルサンルート札幌」)

 JR札幌駅北口に近い「ホテルサンルート札幌」は、1984年に開業したビジネスホテル。建物は、「ホテルサンルート札幌」やスイミングスクール、フィットネスクラブとマンションが一体化した複合ビル(丸増ビル)で、地下2階、地上14階建て。土地建物は、丸増(本社・東京都千代田区)が所有していたが、洋伸興産や札幌丸増などを経て、10年ほど前にカブトデコムと関係があったトウダ興産(札幌市中央区)が所有、その後、2019年8月に西松建設(本社・東京都港区)が取得した。

 開業から41年目の2025年2月28日で「ホテルサンルート札幌」は営業を終了。建物は、しばらくそのままの状態だが、同年6月16日から解体工事が始まった。解体工事の注文者は西松建設、解体工事を行っているのは岩田地崎建設(本社・札幌市中央区)、解体は2026年6月30日までとなっている。敷地面積は約500坪とみられ、北8条通と仲通りにも面しており、JR札幌駅北口で利便性も良いため、跡地利用が注目される。
(仲通り側は、マンションになっており、屋上には「丸増」の看板も見える=写真)

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