札幌の今、解体ノート2025年版④中央区南1条西7丁目「メナードビル」「札幌クラッセホテル」

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 マチの新陳代謝は、建物の解体・新築が、大きな要素を占める。見慣れた建物が解体され、新しい建物が建設され、マチは生まれ変わっていく。札幌には今、中心部にも郊外にも、数多くの新陳代謝の姿がある。札幌の今を記録する『札幌の今、解体ノート』の2025年4回目は、中央区南1条西7丁目の「メナードビル」と「札幌クラッセホテル」。(写真は、解体工事が進んでいる「メナードビル」=手前と「札幌クラッセホテル」=奥)

 札幌市電が走る、電車通に面して建っている「メナードビル」とその一角に立つ、西7丁目通に面した「札幌クラッセホテル」が、それぞれ解体工事に入っている。「メナードビル」は、日本メナード化粧品(本社・名古屋市中区)のメナード北海道道央統括販売が入っていたビル。同販売の移転後は、事務所ビルとして使われてきた。2023年9月に、土地建物をワイ・エス・ジー(同・札幌市白石区)が取得、2024年11月に、大和ハウス工業(同・大阪市北区)が土地建物を取得した。

 解体工事は、2024年12月24日から始まった。注文者は、ワイ・エス・ジー、解体業者はシンヨウ(同・札幌市東区)、解体期間は、2025年5月31日までとなっている。

「札幌クラッセホテル」は、日動(同・同市中央区)の関連会社、アンビックス(同・同)が、1995年から運営を開始。客室数は79室、クラシカルな雰囲気とモダンが息づく都会派のホテルで人気があったが、2024年11月頃に営業を終えた。こちらは、メナードビルよりも早い2021年11月に、大和ハウス工業が、土地建物を取得していた。

 解体工事は、2025年1月28日に始まった。注文者は大和ハウス工業、解体業者はワイ・エス・ジー、工事期間は2025年10月31日までの予定。同じ街区にあった旧塩業ビルは2019年に解体され、その後は大和リース(本社・大阪市中央区)の時間貸し駐車場「Dパーキング南1条西7丁目」として運営されてきたが、現在は閉鎖されている。大和ハウス工業は、街区の一体開発を想定しており、タワーマンション建設用地として開発を進める計画。

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