札幌の今、解体ノート2025年版①北区新琴似7条13丁目旧「トヨタカローラ札幌新琴似店」

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 マチの新陳代謝は、建物の解体・新築が、大きな要素を占める。見慣れた建物が解体され、新しい建物が建設され、マチは生まれ変わっていく。札幌には今、中心部にも郊外にも、数多くの新陳代謝の姿がある。札幌の今を記録する『札幌の今、解体ノート』の2025年1回目は、北区新琴似7条13丁目の旧「トヨタカローラ札幌新琴似店」。(写真は、解体工事が始まっている旧「トヨタカローラ札幌新琴似店」)

 新琴似四番通沿いにあったトヨタカローラ札幌(本社・札幌市豊平区)の「新琴似店」は、2010年9月に「ジョイック新琴似」として新琴似7条4丁目に移転、以降は、空きビルのまま14年以上が経過していた。変化があったのは、2024年12月に入ってから。2階建ての建物は、工事用シートで覆われ、解体工事が始まった。

 敷地面積は約300坪で、個人数人による所有だったが、2024年10月に、担保不動産競売による売却で谷岡緑化(本社・苫小牧市)が落札して取得した。解体工事は、同年12月9日から始まっている。解体の注文者は、土地所有者の谷岡緑化、解体業者はMEGURU(札幌市東区)、解体は2025年3月31日まで続く。

 谷岡緑化は、苫小牧市の「ダイナム苫小牧東店」や閉店中の「業務スーパー苫小牧東店」などの地権者であるほか、北海道大学発スタートアップへの出資など幅広い事業を展開している。また、道の「ほっかいどう応援団会議」のメンバーでもある。解体後の土地利用に関心が高まっている。

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