札幌の今、解体ノート2024年版③中央区南2条西6丁目「北家ビル」

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 マチの新陳代謝は、建物の解体・新築が大きな要素を占める。見慣れた建物が解体され、新しい建物が建設され、マチは生まれ変わっていく。札幌には今、中心部にも郊外にも数多くの新陳代謝の姿がある。札幌の今を記録する『札幌の今、解体ノート』の2024年の3回目は、中央区南2条西6丁目の「北家ビル」。(写真は、解体工事が進む「北家ビル」=左側の建物)

 市電の走る、南1条通と南2条通の間にある仲通りに面した「北家ビル」。このビルは、1965年5月に建てられた、地下2階、地上7階建ての鉄筋コンクリート造陸屋根のビル。ビルは、料理店、寄宿舎、共同住宅として使われていたが、近年は空きビルとなっていて、風雪を感じさせる古びたコンクリートの外壁が目立っていた。そんな築59年の建物の解体工事が始まったのは、2023年12月25日。

 土地は、相続により複数の個人所有だったが、2023年12月に大和ハウス工業(本社・大阪市北区)が共有者全員の持ち分を取得している。「北家ビル」の解体工事は、大和ハウス工業が注文者となって行われており、解体工事は、本間解体工業(同・札幌市西区)が手掛けている。解体工事は2024年4月30日まで続く。

「北家ビル」の南2条通側には「北家駐車場」があったが、解体に伴い閉鎖され、現在は「北家ビル」を含めて白いフェンスで取り囲まれている。東側隣接地は、時間貸し駐車場「Dパーキング南2条西6丁目第1」。こちらは、大和ハウス工業グループの大和リース(同・大阪市中央区)が運営している。「北家ビル」、「北家駐車場」、「Dパーキング南2条西6丁目第1」を含めた一体的な開発を予感させる解体工事になっている。

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