タクシーの「北交ハイヤー」を運営する北海道交通(本社・札幌市豊平区)は、「コストコ札幌倉庫店」の向かい側にある、約6923坪(2万2846・79㎡)の土地を取得した。北海道交通は、自社利用か賃貸利用かについて、「現時点では未定」としている。(写真は、北海道交通が取得した約7000坪の土地。向かいには「コストコ札幌倉庫店」が見える)

 北海道交通が取得したのは、札幌市清田区美しが丘1条10丁目の土地。国道36号と里塚1号線の交差点角地で「コストコ札幌倉庫店」の向かい側。ここでは、プラスチックフィルム加工メーカーのサンエー化学(現サンエー化研、本社・東京都中央区)が1964年に札幌工場を開設、操業していたが、2006年3月に工場を閉鎖していた。

 その後、土地に動きはなかったが、2023年10月に土屋ホーム不動産(本社・札幌市北区)が取得した後、YMパートナーズ(同・同市中央区)に売却。YMパートナーズは、同年12月に北海道交通に売却した。北海道交通は、車両台数166台を保有するタクシー会社。創業者は故柴野安三郎氏で、同氏は、東急の北海道進出の足掛かりとなった、定山渓鉄道買収の仲介役を果たしたことでも知られる。

 北海道交通は、札幌市内に多くの土地を保有し、賃貸活用している。「プレイランドハッピー南6条店」(札幌市中央区)も同社所有地。今回、取得した土地は、長く未利用だったが、「コストコ札幌倉庫店」のほか、「三井アウトレットモール北広島」、「インターヴィレッジ大曲」とも近く、道央道北広島ICとほぼ直結しているため商業施設などには最適なロケーションとなっている。


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