札幌市が公募提案型で売却を検討していた旧手稲鉄北小学校跡地(札幌市手稲区前田2条12丁目361番24、敷地面積約3909坪=1万2901・38㎡)について、市は学校法人北海道科学大学(本部・札幌市手稲区)を優先交渉権者に決定した。(画像は、旧手稲鉄北小学校跡地に建設される施設の外観パース)
公募提案による事業計画に応じたのは、道科学大の1者だった。市は、「旧手稲鉄北小学校跡地公募提案審査委員会」(委員長・梶井祥子札幌大谷大学副学長/社会学部地域社会学科教授、他4人で構成)を設置して、昨年10月から今年3月にかけて3回の審査を実施、道科学大の提案を最優秀提案に決定した。
審査項目と配点は、地域貢献・地域連携が50点、環境への配慮が20点、事業遂行能力が20点、売買価格が10点の計100点で、道科学大は85・40点だった。提案価格は11億8000万円で最低売却価格と同額。
道科学大が提案した建物は、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造の地上3階建て。建築面積は約918坪(3031・85㎡)、延べ床面積は約1727坪(5701・34㎡)、建物の高さは最高12・5m。大学機能だけではなく、地域住民が集い、学べる地域一体型の施設と屋外広場を設ける。建物内には、コンビニやライブラリーカフェ、カフェレストラン、店舗、交流スペース、会議室などを設置する。
市は、同審査委員会が道科学大の提案を最優秀提案に決めたことから、優先交渉権者として協議、売買契約締結に向けて調整する。道科学大は2027年4月に施設を竣工させる。