北広島市青葉浄水場跡地、大和ハウス・キタヒロ開発「ORKA Village」が優先交渉権

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 北広島市は、公募型プロポーザル方式で実施した青葉浄水場跡地(敷地面積約3834坪=1万2655㎡)利活用の優先交渉権者を、大和ハウス工業北海道支社(札幌市東区)とキタヒロ開発(北広島市)の共同体に決めた。取得提案価格は、6125万円で次点者の玉川商事(恵庭市)の半分だったが、高齢化が進む北広島団地地区のまちづくりを担う事業提案が評価された。(写真は、青葉浄水場)

 審査を行ったのは、学識経験者3人と市職員2人から構成される北広島市青葉浄水場跡地利活用事業プロポーザル審査委員会。同委員会が、市に大和ハウス工業北海道支社とキタヒロ開発の共同体が優先交渉権者に選定したことを答申、市が12月13日に選定した。

 事業計画によると、まちの名前は「ORKA Village(オルカビレッジ)」(オルカは、フィンランド語で元気で満ち溢れている意味)で、戸建て住宅13区画、2階建て賃貸住宅9棟、コンビニエンスストアで構成する。戸建ての1区画は約60坪(200㎡)から約61坪(202・81㎡)、賃貸住宅は2LDK約17坪(57・98㎡)が24戸、3LDK約21坪(72・11㎡)が12戸。

 想定入居人数は戸建て住宅が13世帯45人、賃貸住宅が36世帯120人。想定戸建て分譲価格は、4000万円から4500万円(税込み)、賃貸住宅の賃料は2LDK7・4万円から7・6万円、3LDK8・4万円から8・6万円。

 コンビニには、地元周辺の農産物などを販売する「きたひろマルシェ」コーナーやカフェコーナーを設けるほか、エルフィンロード(自転車専用道)利用者のためのサイクルステーションも用意する。

 市は2023年3月末に物件を引き渡し、共同体は解体工事を行い、同年12月に造成終了。2024年1月から第1期の建物建設を進め同年4月に竣工。第2期は同年5月着工、同年8月に竣工、同年12月に販売終了する予定。プロポーザルには4社が参加、提案価格は次点者の玉川商事が1億2700万円、他は1千万円と500万円だった。

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