札幌市中央区北3条西4丁目1-4で、「札幌第一生命ビル」の新築工事が始まる。旧ビルの解体工事が終了するためで、新ビルの竣工は2023年5月末になる見込み。(写真は、建て替え新築「札幌第一生命ビル」の建設地。後ろの建物は「日本生命札幌ビル」)
札幌駅南口から伸びる駅前通と北4条通の交差点近くにあった旧「札幌第一生命ビルディング」は、1955年に竣工、57年に増改築された建物だった。地下1階、地上9階建て、延床面積は約3538坪(約1万1677㎡)。設計、施工は竹中工務店(本社・大阪市中央区)。老朽化に伴う解体工事は、2020年12月から始まった。竹中・岩田地崎・伊藤解体工事共同企業体が手掛け、本間解体工業(本社・札幌市西区)も参加。工期は21年12月31日まで。
新しい「札幌第一生命ビル」は、解体工事終了後に着工する。敷地面積約383坪(1265・64㎡)、建築面積約353坪(1166・48㎡)、鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート、鉄筋コンクリート造、地下1階、地上13階、延べ床面積は約4776坪(1万5761・40㎡)。建物の高さは58・39m。旧「札幌第一生命ビルディング」と比べて、延べ床面積は1・3倍になる。建築主は、第一生命保険(本社・東京都千代田区)、設計、監理は竹中工務店北海道支店(札幌市中央区)一級建築士事務所、施工は竹中工務店北海道支店。
駅前通の生命保険ビルは、日本生命、大同生命、富国生命、明治安田生命の各ビルがあるが、日本生命は2006年9月(低層の商業・業務棟は2009年4月)に、明治安田生命は2015年1月に、富国生命は隣接する越山ビルディングスと共同で札幌フコク生命越山ビルを2017年1月に、大同生命は2020年3月に、それぞれビルを建て替え竣工させている。第一生命の建て替えは、駅前通の生保ビルとしては掉尾を飾る建て替えになる。