NTT都市開発(本社・東京都千代田区)は、HBC(北海道放送)旧本社跡地(札幌市中央区北1条西5丁目4)に2棟構成の新ビル建設を開始した。賃貸オフィスや国際的ホテルチェーン、インキュベーションオフィスなどからなり、竣工は2024年2月を予定している。(写真は、HBC旧本社跡地で始まった新ビルの建設地)
建物は、道庁前庭に面した高層の北棟と北1条通に面した中層の南棟の構成で、地下と1階と地上2階に連絡通路を設ける。北棟は、地下1階、地上26階建て。地下2階から2階が店舗、アトリウム、テナント専用ラウンジ、3階から16階が賃貸オフィス、17階から26階には国際的なホテルチェーンの誘致を計画している。
1~2階は約393坪(約1300㎡)の屋内外広場とし、飲食店舗や市民や観光客、ワーカーの憩いの場とする。1階には大型ビジョンを設置した2層吹き抜けのアトリウム空間をしつらえ、北海道の観光情報や街の情報発信のほか、パブリックビューイングなどのイベントも行えるようにする。賃貸オフィススペースは、1フロア約500坪(約1650㎡)で、最小約30坪(約99㎡)までフレキシブルな分割区画が可能となる。
南棟は、地下2階、地上7階建て。2階から7階はインキュベーションオフィスでコワーキングスペースやスモールオフィスに加え、多様な人材の交流を促進するイベントラウンジも計画している。また、コミュニティマネージャーの配置やICTの活用による人材マッチングを促進、「新たなビジネスの発信拠点」を構築する。
敷地面積は約1395坪(約4606㎡)、建物は鉄骨造、鉄筋鉄骨コンクリート造、制振構造。延べ床面積約1万8459坪(約6万916㎡)のうち、賃貸オフィス面積は約7246坪(約2万3915㎡)、ホテル部分の面積は約4582坪(約1万5122㎡)、建物の高さは約116m。事業主はNTT都市開発、設計は久米設計(本社・東京都江東区)、施工は大成建設(同・同都新宿区)。