「ミスタードーナツ」の「札幌北41条ショップ」(札幌市東区北41条東7丁目)が2018年5月13日に閉店して間もなく3年、新たな建物の建設が始まった。目下のところその建物が何なのか分からないが、大阪の設計会社が設計し、施工は大手企業も出資する気鋭の不動産会社が行うなど、ただものではない雰囲気を醸す。120坪ほどの土地が道ゆく人の関心を集めている。(写真は、建築が始まった「ミスタードーナツ札幌北41条ショップ」跡地)
「ミスタードーナツ札幌北41条ショップ」は、1998年にオープン。丘珠空港通と東8丁目篠路通が交差する西南の角に立地していた単独路面店で、パチンコ「ガイア北42条店」、「ドン・キホーテ北42条店」の向かい側にあたる。
そのミスドショップが閉店して間もなく3年、建物は解体され更地の状態だったが、ここにきて仮囲いが施されて建物の建設が始まった。仮囲いの丘珠空港通側には設計会社の看板と建築確認申請済証の標識が掲げられている。建築確認が必要な建物は、①木造建築物で3階建て以上、又は延べ面積500㎡以上、高さ13m以上②鉄骨造、鉄筋コンクリート造などの建物で2階以上、又は延べ面積200㎡以上ーーとなっている。これだけでは、店舗なのか個人宅なのか判然としないが、設計会社と施工会社を見ると、なにやらただの建築物ではなさそう。
設計会社は、大阪府豊中市のA1ーID設計で施工会社はリノべる(東京本社・東京都港区)。なぜ大阪の設計会社が、という疑問とともにもっと驚くのはリノべるという会社。同社は、2010年に設立され、マンションリノベーションサービスを中心に事業展開しており、16年に東急(本社・東京都渋谷区)、17年に三井物産(同・同都千代田区)、19年にはNTT都市開発(同・同)も出資するなど気鋭の会社。調べてみると、札幌にもショールーム(中央区南7条西2丁目、第1リバーサイドマンション701)を構えている。
件(くだん)の土地は、およそ120坪とそれほど大きくないため多くの集客を見込む施設ではなさそう。ともあれ、ただものではない雰囲気を醸し出しているため、小さな土地への大きな関心が沸き起こっている。