全国的な人気番組『水曜どうでしょう』の聖地として知られるHTB(北海道テレビ放送)の旧本社ビルと一帯の敷地が、土屋ホールディングス(本社・札幌市北区)の子会社、土屋ホーム不動産(同・同)に売却された。同社は、建物を解体してマンションや戸建て住宅を建設する。(写真は、HTB旧本社)
HTBは、2018年9月の開局50周年を機に「さっぽろ創世スクエア」(札幌市中央区北1西1)に本社を移転。札幌市豊平区平岸4条13丁目の平岸高台にあった、旧本社ビルの土地建物の売却を進めてきた。
旧本社ビルは、敷地2408・30坪(約7961・648㎡)。HTBはHBC(北海道放送)、STV(札幌テレビ放送)に続く3番目の民放として1968年に誕生、平岸高台にあるテレビ局として長く親しまれてきたが、施設老朽化などもあって開局50周年を機にさっぽろ創世スクエア内に移転、それに伴って旧本社の売却を進めてきた。
1月29日、土屋ホーム不動産は、HTB旧本社をマンション開発用地及び戸建分譲用地として取得したことを発表した。取得物件は、地下鉄南北線「南平岸駅」から徒歩圏内で、「さっぽろ駅」まで11分という利便性があり、「平岸高台公園や月寒公園の豊かな自然と生活環境に恵まれて立地しており、この環境を生かした街づくりで地域社会に貢献する」とリリースでうたっている。取得額は非公表。
HTBの旧本社屋を巡っては、同局の全国的な人気番組『水曜どうでしょう』の聖地として、保存を求めるファンや地域の人たちの署名活動も行われたことがあるが解体が決まった。