札幌市豊平区平岸1条11丁目の自衛隊札幌病院跡地約4・9haの複合開発が、2021年3月ごろから始まる。工区は6工区に分かれ、分譲マンションや戸建て住宅、病院、商業施設などが建設される。竣工は24年秋ごろで周辺は大きく変貌する。
(写真は、2021年3月ごろに開発が始まる自衛隊病院跡地=上と竣工後のイメージ図)
自衛隊札幌病院跡地は、同病院の移転に伴い、今年1月に北海道財務局が二段階一般競争入札(入札希望事業者の企画提案書を審査し、通過した事業者のみが入札に参加できる入札方式)で跡地を売却。落札したのは、長谷工不動産(本社・東京都港区)と積水化学工業(大阪本社・大阪市北区、東京本社・東京都港区)のグループで落札額は45億500万円。
今年2月の契約後から進めてきた土壌汚染の回復工事や地下埋設物の撤去工事が終了、12月11日には「開発事業計画の概要」掲示板が立てられた。それによると、分譲マンション2棟、病院棟、物販棟2棟、飲食棟1棟、調剤薬局・クリニックモール1棟のほか、戸建て住宅49区画が予定されている。
物販棟には、「ダイイチ」と「ケーズデンキ」が入る。戸建て住宅用地の広さは、約130㎡から約170㎡。病院の西側には緑地を設けるほか、マンションと病院の間には新たに東西を貫通する道路を整備する。開発事業を行うのは積水化学。
全体配置は敷地北側に分譲マンション、中央に病院、南側に商業・飲食施設、西側に戸建て住宅となっており、マンションや病院、一部戸建て住宅から藻岩山が眺望できるようにする。