2005年に人材派遣業ジェイコム株の大量誤発注事件で、20億円を儲けた男として知られる伝説の個人投資家BNFことTK氏が、札幌ススキノで飲食店ビルオーナーとしてデビューした。コロナ禍でススキノから客が離れ逆風の船出となったが、BNFはどんな手を打ってくるか。(写真は、BNFがオーナーの「リディアビル」=中央の黒っぽいペンシルビル)

 BNFことTK氏は、05年にみずほ証券が東証マザーズ市場に新規上場したジェイコム株の売りを大量に誤発注した際、その株を買って20億円以上の利益を上げたとされる個人投資家。無職から資産数百億円を築いた伝説のトレーダーとして知られる。
 TK氏は、首都圏で商業ビルの取得や売却を行ってきたが、ススキノに土地を取得したのは2014年7月。札幌市中央区南4条西2丁目のわずか37坪の小さな土地で、当時は「ローソン札幌南4条西二丁目店」が営業していた。その後、店舗は解体され更地になり、飲食店ビルの建設工事が始まったのは18年末。それから1年、19年12月に竣工したのが地下1階、地上9階建て、延べ床面積は、約268坪(884・98㎡)の「リディア(Lydia)ビル」。

 ススキノで最も新しい飲食店ビルとされるが、開業時期がコロナ禍とぶつかったこともあってテナント集めは難航。各フロアは約21~25坪でテナントリーシングを進めているが、現在営業中の店舗は、2階の「コーヒーとチョコレートのMarley」(20年3月5日オープン)と3階の美容室「novita」(同年6月8日オープン)の2テナント。

 ススキノには徐々に客足が戻っているものの、インバウンドや国内観光客で賑わうかつてのススキノに戻るのは数年先になりそう。ススキノビルオーナになった伝説のトレーダーはどんな判断をするだろうか。



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