昨年9月に閉館した「さっぽろ芸術文化の館」(芸文館)の解体工事の落札業者が決まり、いよいよ来春から解体工事が始まる。市の施設の解体工事では最大規模になるとみられ、工期も2年間程度を予定している。(写真は、昨年9月で閉館した「さっぽろ芸術文化の館」)

 芸文館は、1971年に北海道厚生年金会館として開館。地下1階、地上8階建てで延べ床面積は約3万1000㎡。客室数120室の宴会場があるホテルと客席数2300席のホールを備え、北海道の芸術文化の発信拠点だった。2005年に国の年金・健康保険制度改革の一環で一般競争入札が決まり、08年11月に札幌市が土地建物を28億7408万円で取得、09年12月に「さっぽろ芸術文化の館」と改称され、管理運営は札幌商工会議所が行うようになった。10年4月からネーミングライツ(命名権)が導入されて、「ニトリ文化ホール」と呼ばれるようになっていた。

 市は、北1西1の再開発ビル「創世スクエア」内に昨年10月、「札幌文化芸術劇場(愛称・hitaru)」を開館したことから、芸文館を閉館、解体工事の準備を進めてきた。

 今年7月末にWTO政府調達協定対象の一般競争入札で公告、9月に入札を行い5社が応札。その結果、伊藤組土建(本社・札幌市中央区)、岩田地崎建設(同・同)、田中組(同・同)のJVが19億2700万円(税別)で落札。ただ、市の落札予定価格を3割弱下回る低入札だったため市は調査を実施、問題ないことを確認した。

 大型建物の解体工事は、中心部では旧北海道拓殖銀行本店以来とみられ、解体専門の工事業者が保有する大型重機が活用される見込み。敷地は1・1ヘクタールで解体後の活用策が注目されるが札幌博物館などの利用も想定されそう。
 なお、芸文館西隣の旧日販北海道支店跡地には、タカラレーベン(本社・東京都千代田区)が2020年1月竣工予定で地上15階建ての「レーベン大通公園EAST」(49戸)と「WEST」(49戸)の建設を進めている。


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