札幌市中央区南1西4の札幌市電西4丁目電停前にある「札幌大手町ビル」の事実上の所有者である信託受益権者が、外資系のファンドに代わっていたことがわかった。信託受益権の売買は昨年中に行われ、売買額は60億円とも言われている。(写真は、右から札幌大手町ビル、太陽ビル、4丁目プラザビル)

「札幌大手町ビル」は、1984年4月竣工で築35年。地下1階、地上9階建てで19年3月にリニューアルして新耐震基準に適合している。1階には七十七銀行(本店・仙台市)札幌支店が入っているほか、クリニックや調剤薬局、企業のオフィス、士業事務所などが入っている。

 土地建物は2008年から流動化され、信託受託者は三井住友信託銀行から13年に三菱UFJ信託銀行に代わっている。一方、事実上の所有者である信託受益権者はほぼ毎年売買されて代わり、18年に合同会社イレブン(東京都港区)が取得した。同社は、米系ファンドとされ、前所有者が売買した際の価格の1・5倍の約60億円で売買されたもよう。

「札幌大手町ビル」は、隣接する「太陽ビル」、「4丁目プラザビル」との一体再開発が話し合われたこともある。大規模再開発になる可能性もあったが、地権者の調整が進まなかった。いずれのビルも近い将来には建て替えが不可避だが、現在は個別に建て替えの方向で検討している。


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